白ナンバー事業所の酒気帯び確認ツール、何を見て選べばいい?記録・通知・出力の観点で比較
白ナンバー車を使う事業所で安全運転管理者を担っている方の中には、酒気帯び確認や記録の管理に使うツールを探し始めたものの、選択肢が多くてどれを見ればよいか分からなくなっている方もいるのではないでしょうか。ツール選びの進め方の一例として、機能の比較に入る前に、自分の業務のどこを楽にしたいかを「記録」「通知」「出力」のいずれかに絞って考えるという方法が挙げられます。この記事では、その考え方の一例から具体的な比較の軸、条件別の選び方までを整理します。
まず決めること:記録・通知・出力のどこを楽にしたいか
安全運転管理者の業務には、酒気帯び確認の記録、運転者への声かけや入力の催促、記録簿としての出力や保存など、複数の作業が含まれています。ツールによって得意な領域が異なるため、すべてを同時に解決しようとすると比較の軸がぶれてしまいます。
- 記録:運転者ごとの酒気帯び確認結果を、紙やExcelではなくシステム上に残したい
- 通知:入力し忘れている運転者に気づける仕組みが欲しい
- 出力:記録簿として一定期間分をまとめて取り出したい、保存したい
このうち、今の業務で一番困っている部分はどこかを先に言語化しておくと、後の比較作業がしやすくなる場合があります。例えば「記録はExcelでなんとかなっているが、入力漏れに気づくのが遅れる」という場合は通知機能を重視することになりますし、「記録はできているが、監査や確認のたびに探すのが大変」という場合は出力のしやすさを重視することになります。
機能の多さだけで選ぶのではなく、「今の業務のどこが一番負担か」を一つの軸として先に決めてから比較を始めると、候補を絞り込みやすくなる場合があります。もちろん、これは比較の進め方の一例であり、他の軸から検討する方法もあります。
選ぶ観点
記録・通知・出力のどこを重視するかを決めたら、次は具体的にツールのどこを見るかという観点に移ります。白ナンバー事業者向けのツールでは、特に次の3点が確認しやすい観点になります。
運転者側の操作のしやすさ
安全運転管理者自身が使いやすいかどうかだけでなく、実際に毎日入力する運転者側の操作性も重要な観点です。運転者の年齢層やスマートフォンの利用習熣はさまざまなので、アプリのインストールやアカウント作成が必要な仕組みだと、それ自体が運用の負担になる場合があります。URLやQRコードを開くだけで入力できる、ログインの手間がない、といった点は現場での定着に関わる要素として確認しておくとよいでしょう。
スマホ入力に不安がある運転者がいる場合は、高齢の従業員がスマホの入力を苦手でも続けてもらう記録方法も参考になります。
通知の仕組み
選任された安全運転管理者は、全運転者の酒気帯び確認の記録や免許の状況などを日々把握する必要があります。運転者数が増えるほど、誰が入力済みで誰が未入力かを目視で確認するのは負担になりやすい部分です。入力漏れがあった場合に管理者へ通知が届く仕組みがあるかどうかは、確認作業の負担に直結する観点として見ておく価値があります。
記録の出力のしやすさ
酒気帯び確認の記録は、必要なときにまとめて確認・保存できる形になっているかどうかも確認しておきたい点です。記録簿として一定期間分をまとめて出力できるか、特定の運転者や期間を指定して絞り込めるかなど、保存や提出の場面を想定した出力のしやすさを確認しておくとよいでしょう。例えば、期間や対象者を指定してまとめて出力できる仕組みであれば、監査や提出の際に該当データを個別に探す作業を省けるケースもあります。
比較の軸:料金と対応する運転者数
選ぶ観点が整理できたら、候補となるツールを並べて比較する段階に進みます。比較の軸として分かりやすいのは、料金体系と対応できる運転者数の2点です。
- 料金:月額固定か、運転者数や利用日数に応じた従量課金か。事業所単位の課金か、運転者単位の課金か
- 対応する運転者数:自社の運転者数がツールの想定している規模に収まるか。上限を超えた場合の追加料金の有無
小規模な事業所であれば、少人数向けのプランや無料で試せる範囲があるかどうかも確認しておく方法があります。無料期間中に実際の運用を試すことで、契約前に自社の業務との相性を把握できる場合があります。逆に運転者数が多い事業所では、1人あたりの単価や上限人数を超えた際の扱いを確認しておく必要があります。
条件別の選び方
ここまでの観点を踏まえて、事業所の状況別に考え方を整理します。
運転者数が少なく、まずは記録をデジタル化したい場合
紙やExcelでの管理から移行する最初の一歩として、酒気帯び確認の記録と通知に機能を絞ったシンプルなツールから検討するという考え方があります。機能が多すぎると運用が複雑になりやすいため、まずは記録の有無をシステム上で確認できる状態を作ることを優先する方法もあります。
運転者数が多く、通知や確認作業の負担が大きい場合
未入力者への通知の仕組みや、管理画面での一覧性を重視して比較する方法があります。運転者数が多いほど、入力漏れに気づくまでの時間が確認作業全体の負担に影響しやすくなります。
運転日報や車両管理まで含めて一元化したい場合
酒気帯び確認だけでなく、運転日報や車両予約、免許期限の管理まで含めてツールを選ぶ方法もあります。この場合は機能の範囲が広くなる分、料金体系や操作の複雑さも合わせて確認しておく必要があります。
機能が多いツールほど自社に合うとは限りません。管理者・運転者それぞれが実際に使い続けられるかどうかも含めて検討することが大切です。
選択肢の一つ:のみチェック
記録と通知に機能を絞ったツールの例として、「のみチェック」というサービスがあります。酒気帯び確認の記録と入力漏れの通知機能を中心に提供しており、記録・通知・出力のうち記録と通知に関する機能を重視して検討したい場合に、比較対象となり得るツールの一例です。同様の機能を持つツールは他にも存在するため、実際の選定にあたっては複数のサービスを比較したうえで判断することをおすすめします。
主な特徴は次のとおりです。
- 運転者はURLまたはQRコードを開いて入力する方式で、アカウント登録やログインは不要とされています(利用環境や初期設定の状況によって操作手順が異なる場合があります)
- 料金は月額500円(税込・事業所ごと)、運転者30名まで利用可能とされています(公表時点の情報であり、プラン内容や条件は変更される場合があるため、最新情報は提供元の公式サイトでご確認ください)
- 無料で試せる期間が用意されているとされています(期間や適用条件、期間終了後の扱いについては提供元の案内でご確認ください)
運転者の登録からQRコード発行までの流れ
のみチェックを使う場合、安全運転管理者は運転者管理ページで次のような操作を行います。
運転者側はログインの手続きが不要な仕組みになっており、スマートフォンの操作に不慣れな方がいる現場では、入力の負担が軽減されると感じられる場合があります。ただし、感じ方には個人差があり、実際の使用感は利用環境や運転者ごとの慣れによって異なります。
のみチェックを含め、どのツールを使った場合でも、ツールの利用そのものが道路交通法上の義務への適合を保証するものではありません。記録の方法や保存期間などについては、安全運転管理者自身が法令の内容を確認し、運用することが前提になります。安全運転管理者制度の詳細は警察庁Webサイトでも確認できます。
まとめ
白ナンバー車の安全運転管理者向けツールを選ぶ際は、まず自分の業務のどこを楽にしたいか(記録・通知・出力)を決めることが出発点になります。そのうえで運転者側の操作のしやすさ、通知の仕組み、記録の出力のしやすさという観点で候補を見比べ、料金と対応する運転者数という比較の軸で絞り込んでいく、という進め方があります。のみチェックのような記録と通知に機能を絞ったツールも選択肢の一つとして、他の選択肢と合わせて比較検討してみてください。