エクセルでアルコールチェックの記録を管理していて大変だと感じる原因は、入力・集計・確認漏れの発見という3つの作業を、すべて人の手で行っていることにあります。運転者から数値を聞き取ってセルに打ち込み、日々の記録を集計し、抜けている人がいないか目で確認する。この一連の作業を毎日、人の注意力だけで回そうとすると、どうしても負担が積み重なっていきます。
この記事では、なぜエクセルでの管理が大変になりやすいのかを整理したうえで、今すぐできる対処法と、記録の仕組み自体を見直す選択肢について順番に説明します。
エクセルでのアルコールチェック管理が大変になる原因
手入力が発生するタイミングが多い
エクセルでの管理では、運転者が測定した数値を誰かが代わりにシートへ転記する、あるいは運転者自身がパソコンやスマホでセルに打ち込むという手入力の工程が必ず発生します。運転者の人数が増えるほど、この手入力の回数も比例して増えていきます。さらに、営業所が複数ある場合はシートも分かれやすく、どの運転者がどのシートに記録しているのか把握しにくくなることもあります。複数営業所での酒気帯び確認の管理が大変になりやすい背景については、複数営業所の酒気帯び確認、管理が大変な理由と見直し方でも取り上げています。
手入力は「転記ミス」「入力忘れ」「書式の崩れ」のいずれが起きても気づきにくいという共通点があります。入力そのものを減らせるかどうかが、負担軽減の第一歩になります。
集計作業を毎回ゼロから組み立てる必要がある
エクセルは自由度が高い反面、集計のための関数やフィルタを自分で設定しなければなりません。月末に「誰が何回確認を行ったか」「未確認の日がないか」をまとめようとすると、関数の数式が崩れていたり、シートのコピー時にずれが生じたりすることがあります。担当者が変わるたびに、同じ集計の仕組みを一から理解し直す手間が発生する場合もあります。
確認漏れを発見する作業が目視頼みになる
一番負担になりやすいのが、誰かの記録が抜けていないかを確認する作業です。エクセルには「入力されていないセルを自動で知らせる」機能が標準で備わっているわけではないため、管理者が一行ずつ目で追って確認する必要があります。運転者の人数が多くなるほど、この確認作業にかかる時間も精神的な負担も大きくなります。入力漏れをどう防ぐかという観点は、アルコールチェックの入力漏れを通知するツールの選び方でも詳しく整理しています。
エクセル管理の負担を減らすための対処法
原因が分かれば、エクセルを使い続けながらでもできる対処がいくつかあります。すぐに取り組める方法から見ていきます。
入力項目を減らす
日時・運転者名・アルコール濃度・確認者名・備考など、入力項目が多いほど手入力の負担は増えます。本当に必要な項目だけに絞り込み、自動で埋められる項目(たとえば日時を数式で自動表示させるなど)は手入力の対象から外すことで、入力の手間を部分的に減らせる場合があります。
入力のタイミングと方法を統一する
「出発前にその場で入力する」「事務所に戻ってからまとめて入力する」など、入力のタイミングが人によってばらつくと、記録の抜けや二重入力が起きやすくなります。入力のタイミングと入力する人(運転者本人か管理者か)をルールとして統一しておくことで、記録のばらつきを抑えられる場合があります。
確認作業を分担する
一人の管理者がすべての運転者の記録を確認しようとすると、どうしても確認漏れが起きやすくなります。営業所やグループ単位で確認担当を分けておくと、一人あたりが目を通す範囲が狭くなり、見落としに気づきやすくなる場合があります。ただし、分担した結果を最終的に誰が取りまとめるかを決めておかないと、かえって確認の抜けが生じることもあるため注意が必要です。
分担を増やすほど「誰がどこまで確認したか」の記録自体が曖昧になりやすくなります。分担する場合は、確認済みかどうかを一目で分かるようにしておくことが大切です。
チェックリストで運用ルールを明文化する
エクセルでの入力・確認の流れを文章やリストにして共有しておくと、担当者が変わっても同じ手順で運用しやすくなります。
記録を訂正する際のルールについては、アルコールチェックの記録を訂正する正しい方法で具体的に取り上げています。
それでも大変さが解消しない場合に考えたい選択肢
入力項目を絞ったり、確認を分担したりしても、運転者の人数が多い、営業所が複数ある、といった事情がある場合は、手入力と目視確認という作業の構造そのものを見直す必要が出てくることがあります。その場合の選択肢の一つとして、エクセルへの手入力を前提としない記録の仕組みに置き換えるという方法があります。
運転者が自分で入力し、管理者は記録一覧で確認する仕組み
のみチェックでは、運転者が自分専用のURLまたはQRコードからアクセスし、測定した数値を直接入力します。管理者がエクセルに転記する作業は発生せず、入力された記録は記録一覧ページに自動的に集まる仕組みです。
管理者の確認作業は、記録一覧ページを開いて行います。たとえば、運転者名で絞り込んで特定の人の記録だけを確認したり、期間を指定して「今週分の記録が揃っているか」を一覧で見たりすることができます。営業所が複数ある場合は、営業所ごとに絞り込んで確認するという使い方も可能です。未入力の運転者がいる場合は一覧上で把握できるようになっており、エクセルで一行ずつ目視して確認する方法とは異なる確認の仕方になります。ただし、表示の仕様や条件は提供時点の内容によって異なる場合があるため、利用の際は最新の仕様をご確認ください。どの程度確認の手間が変わるかは、運転者の人数や運用方法によって異なります。
エクセルでの管理が大変な原因が「手入力」「集計」「確認漏れの発見」にあるのなら、これらの工程を仕組み側に任せる置き換えを検討することも、対処法の一つになります。
QRコードを使った記録の仕組み全般については、アルコールチェックをQRコードで記録する仕組みとは|選び方のポイントでも紹介していますので、他の選択肢を比較する際の参考にしてください。
料金とお試しについて
のみチェックは、運転者30名までの事業所を対象に月額500円(税込)から利用できるプランが用意されています。料金プランや適用条件は変更される場合があるため、最新の内容は公式サイトでご確認ください。無料トライアルも用意されていますが、期間や条件が別途定められている場合がありますので、申し込み時に詳細をご確認のうえ、実際の画面を操作しながら、現在のエクセル運用と比べて自社の運用に合うかどうかを確認するという方法もあります。
まとめ
エクセルでのアルコールチェック管理が大変だと感じる原因は、手入力・集計・確認漏れの発見という3つの作業を、すべて人の手で担っていることにあります。入力項目を絞る、入力タイミングを統一する、確認を分担するといった工夫で負担を軽くできる場合もありますが、運転者の人数や営業所の数が増えてくると、それだけでは対応しきれなくなることもあります。そうした場合は、運転者自身が入力し、管理者は記録一覧で確認するという仕組みへの置き換えも、選択肢の一つとして検討してみる価値があります。