酒気帯び確認の記録簿には、最低限「確認した時刻」「検知器の数値」「目視確認の結果」の3つを残しておく必要があります。これに加えて運転者名や車両名などの項目を揃えることで、記録として一通り成立する形になります。この記事では、初めて記録簿をつけるときや、書き方に不安がある方向けに、記入項目の考え方と手順を順番に整理します。
記録簿に残すべき基本項目は「確認した時刻」「検知器の数値」「目視確認の結果」です。まずこの3つを押さえ、残りの項目は補足として追加していく、という順番で考えると迷いにくくなります。
誰が、いつ記録するのか
記録簿をつける前に、まず「誰が」「いつ」確認・記録するのかを社内で決めておく必要があります。
- 確認する人:安全運転管理者、または安全運転管理者が不在の場合は副安全運転管理者が担うのが一般的とされています。
- 記録するタイミング:運転の前後、つまり業務開始前と業務終了後の2回に分けて確認・記録するケースが多く見られます。
誰が確認者になるか、業務前・業務後のどちらで記録するかという運用ルールが曖昧なままだと、記入漏れや担当者ごとの書き方のばらつきにつながりやすくなります。記録簿のフォーマットを決める前に、まずこの運用ルールを言葉にしておくことをおすすめします。
なお、記録簿に記載すべき項目や保存期間などの詳細は法令・ガイドラインに基づいて定められているため、最新の内容は、公式の案内で確認してください。
酒気帯び確認の記録簿、書き方の手順
ここからは、実際に記録簿へ記入する際の手順を番号つきで整理します。
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確認日時を記入する
運転前・運転後のどちらの確認かが分かるように、日付と時刻をセットで書きます。「運転前」「運転後」の区別を明記しておくと、後から見返したときに分かりやすくなります。
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確認者名を記入する
その回の確認を誰が行ったかを記録します。安全運転管理者が複数名いる場合や、副安全運転管理者が代わりに確認した場合は、役職も併記しておくと確認の経緯が追いやすくなります。
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運転者名を記入する
同姓の従業員がいる場合に備えて、フルネームで記載しておくと誤認を防ぎやすくなります。
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運転車両の情報を記入する(任意の場合もあり)
自動車登録番号や識別可能な番号・記号を記載します。社内で車両番号を管理している場合は、その番号でも差し支えないとされていますが、どの表記を使うかは社内ルールとして統一しておくと管理しやすくなります。
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検知器の数値を記入する
アルコール検知器を使用した場合は、表示された数値をそのまま記入します。検知器を使用していない確認方法を取った場合は、その旨と具体的な確認方法を記載します。
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目視確認の結果を記入する
対面での顔色・応答状況などを確認した結果、酒気帯びの有無をどう判断したかを記録します。対面でない場合は、電話・テレビ電話など、どのような方法で確認したかを具体的に書く必要があります。
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指示事項・特記事項を記入する
酒気帯びが確認された場合の対応や、その他必要な申し送り事項があれば記載します。特に何もなければ「特記事項なし」といった形で明記しておくと、空欄との区別がつきやすくなります。
検知器の数値と目視確認の結果は、どちらか一方だけでなく、実施した確認方法に応じてセットで記録しておくと、後から振り返ったときに確認の経緯が分かりやすくなります。
つまずきやすい点
記録簿の運用でつまずきやすいポイントをいくつか挙げます。
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運転前・運転後のどちらか一方を書き忘れる
忙しい時間帯ほど、運転後の確認が抜け落ちやすくなります。業務前・業務後それぞれで記録する欄を分けておくと、記入漏れに気づきやすくなります。
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検知器の数値だけ書いて目視確認の結果を書かない
検知器の数値を記入しただけで確認が完了したと思い込んでしまうケースがあります。数値と合わせて、顔色や応答などの目視確認の結果もひとこと記録しておくと、確認内容が後から見返したときに伝わりやすくなります。
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確認者名や運転者名の記入が省略される
急いでいるときほど、本来書くべき氏名の記入が省略されがちです。同姓の従業員がいる職場では、フルネームでの記載を徹底しておくと、誤認による記録の混乱を避けやすくなります。
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特記事項の欄が空欄のままになる
「何もなかった」場合と「書き忘れた」場合の区別がつかなくなるため、特記事項がない場合でもその旨を明記しておくと、後から確認する際に状況を把握しやすくなります。
これらのつまずきは、紙の記録簿やExcelでの手書き・手入力運用で特に起こりやすい傾向があります。記入漏れを減らす仕組みについては、アルコールチェックの入力漏れを通知するツールの選び方でも取り上げていますので、あわせて参考にしてみてください。
記録簿をツールで楽にする選択肢
毎回の記録を紙やExcelで手作業で管理していると、記入漏れや書き間違いが発生しやすくなります。こうした負担を減らす方法の一つとして、入力フォームに沿って必要項目を埋めるだけで記録が残る仕組みを使う選択肢があります。
こうした仕組みの一例として、「のみチェック」というサービスでは、運転者が入力画面で以下の項目を入力して送信すると、入力内容が記録として保存される機能が用意されています(保存される項目や運用の仕組みはサービスや設定によって異なります)。
運転者はスマートフォンなどから入力画面を開き、上記の項目を入力して送信すると、確認時刻とあわせて入力内容が記録として保存されます。運用方法や導入環境によっては、確認者が手書きの記録簿へ転記する作業を省略できる場合もありますが、どこまで省略できるかは業務フローや社内規程によって異なります。
こうしたツールはあくまで記録作業を補助するものであり、記録簿の記入内容が法令上の要件を満たしているかどうかを保証するものではありません。記載すべき項目や保存方法については、必ず公式の案内や最新の法令情報を確認した上で運用してください。
記録方法としてQRコードを使った仕組みを検討している場合は、アルコールチェックをQRコードで記録する仕組みとはでも選び方のポイントを紹介していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
酒気帯び確認の記録簿は、「確認した時刻」「検知器の数値」「目視確認の結果」を基本として、確認者名・運転者名・車両情報・指示事項などを併せて記入する形になります。運転前・運転後それぞれのタイミングで、誰が確認するのかを社内ルールとして決めておくことで、記入漏れを防ぎやすくなります。
手書きやExcelでの管理に負担を感じる場合、入力画面から必要な項目を入力して記録を残せるツールを導入している企業もあります。自社の運用に合うかどうかは、業務フローや社内規程に照らして個別に検討する必要があります。ただし、記録簿に記載すべき項目や保存期間などの詳細は法令に基づいて定められているため、最新の内容は、必ず公式の案内で確認するようにしてください。
関連して、遠隔点呼・自動点呼の資料では、点呼の際にアルコール検知器の測定結果などを記録する仕組みについて触れられています出典: 国土交通省。あわせて参考にしてみてください。